この金属アレルギーは目には見えない形で、いつのまにか全身に影響を及ぼしていることがあるのです。
人体のメカニズムを狂わせることから、肥満、糖尿病、自閉症、発ガン、老化、喘息などとも無縁ではないという見解も出されているのです。
実は歯科金属に原因があって、金属アレルギーを起こしてしまうことが意外と多いのです。

アトピー性皮膚炎も、同じ原因で起こることがあります。

金属にとっても、口の中の環境はとても過酷な環境です。
それゆえに、金属がイオン化して溶け出しやすく、唾液口腔内細菌、血液などのタンパクと結合して抗原性（アレルギー性）をもつようになるのです。
特に口腔内に２種類以上の金属が存在する場合、質の良くない方の金属（イオン化傾向の高い金属）の溶けるスピードが加速します。

アレルギー傾向の高い金属（水銀、ニッケル、コバルト、パラジウム、スズ、クロムなど）はどれも歯科治療に用いられる金属です。

また、以前は虫歯の治療にアマルガム水銀という水銀を多く含む金属を頻繁に使用していました。
水銀は簡単に口腔内で溶け出し、イオン化した水銀が体内に取り込まれてしまうのです。
（いまだにアマルガム水銀を使用している歯科医院もあるようです。）

このアマルガム水銀がお口の中に残っている方は、一刻も早く別の材料に詰めなおすことをお勧めします。

金属を使わない治療を行うことで、全身の健康を獲得しましょう。